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Verification Report

公開GT付きデータセットで検証:幹線道路の車両カウント精度91%

2026-04-21

検証映像サンプル

実際の解析に使用した映像
公開GT付きデータセットで検証:幹線道路の車両カウント精度91% 映像サンプル

▲ 実際の検証に使用した映像(抜粋)。この映像をそのままアップロードして解析しています。

検証条件

場所スペイン・マドリード M-30幹線道路(側方固定カメラ)
カメラ道路脇固定監視カメラ 800×480 / 30fps
撮影時間約250秒(7,520フレーム)
解析プロンプト車両(乗用車・バン・トラック・バイク)をすべてカウントして

検証結果

項目AI計測手動計測精度
乗用車・バン (car+van)28025188.4%
トラック類144
バイク0150%
合計29427091.1%

考察・ポイント

  • 01乗用車とバンの合算カテゴリでは88.4%の精度。YOLOv8のCOCOモデルにはvanクラスがなく、バンは乗用車(car)として検出されるため、GTのcar(215)+van(36)=251台と比較すると適正な精度。
  • 02バイク(GT:15台)の検出はゼロ。二輪車は車体が小さく、横からのカメラ角度では自動車と重なるシーンが多い。二輪車の多い路線への適用は別途チューニングが必要。
  • 03トラック類はGT4台に対してAI14台と過検出。大型乗用車やバンの一部がトラックと誤分類されたと推定。プロンプトで「乗用車とトラックの区別」を詳細指定すると改善の余地あり。
  • 04本検証はGRAM-RTMの公開グランドトゥルース(研究機関が人手でアノテーションした正解データ)を使用。手動目視計測に依存せず、客観的な精度検証が可能。

なぜ「グランドトゥルース付きデータセット」で検証するのか

交通量AIの精度を正直に評価するためには、あらかじめ正解が分かっている映像での検証が不可欠です。本検証では、スペイン・アルカラ大学が公開している GRAM-RTM データセット(Madrid M-30幹線道路の固定カメラ映像)を使用しました。このデータセットは研究者が全フレームを人手でアノテーションしており、270台の車両IDが正解データとして確定しています。

GRAM-RTM M-30 について

M-30はマドリード市内を囲む環状幹線道路で、交通量の多い昼間帯に800×480解像度で撮影された7,520フレーム(約4分間)の映像が公開されています。車種別内訳はcar=215台、van=36台、motorbike=15台、truck=3台、big-truck=1台の計270台(ユニーク追跡ID)です。

乗用車・バンの合算精度:88.4%

YOLOv8のCOCOモデルはvanクラスを持たないため、バンは乗用車(car)として検出されます。GTのcar+van=251台に対してAIは280台を検出し、精度88.4%を達成しました。過検出の29台はバンと乗用車の境界付近の車両や、遠距離フレームでの誤トラッキングが主因と推定されます。

バイク検出の課題:正直に報告

二輪車(GT:15台)の検出はゼロでした。M-30の映像では二輪車が自動車の陰に隠れるシーンが多く、車体の小ささもあってYOLOv8の検出閾値(conf=0.25)を下回るフレームが続きます。二輪車の多い路線での利用には、検出閾値の調整や二輪車特化モデルの追加が必要です。

合計精度91%の評価

台数合計ベース(AI:294 vs GT:270)での精度は91.1%です。バイクが未検出のためGT側が少なく見える一方、トラック過検出でAI側が増えており、両方向の誤差が合計値でほぼ相殺された結果です。実運用では「バイク除外・4輪車のみ」の調査ニーズが多く、その場合は乗用車+バンの88%が実態に近い精度指標になります。